髪のメラニン色素と髪色の関係(髪色はどうやって決まる?)
こんにちは
吉川美南のオーガニック美容室Nfractalです!
今回は髪の中にある色素と、
髪色の関係についてお話していこうと思います。
髪のメラニン
髪の色は、人種により、黒、ブラウン、赤、ブロンド…
などいろいろありますね。
これは、それぞれの色が入っているわけではなくて、
メラニン色素の量によって決まるんです。
一般的に毛髪の色は、
メラニン色素の量が多い順に〈黒→ブラウン→赤→ブロンド→白〉
という具合になっています。
また、同じメラニン色素の量だとしても、
色素の大きさによって毛髪の色は変わります。
例えば、
色素の大きい方が黒、小さければ赤やブロンドになります。
このように毛髪の色は、メラニン色素が大きく、
そしてたくさんあれば、光を吸収して黒く見えます。
反対に色素が小さく、少なければ、光を反射して白く見えます。
色というのは何でもそうなのですが、
太陽や照明などの光のどの波長を反射するかで色の違いが出ます。
(なので、髪色も室内と外とでは、色の見え方が違いますよね。)
メラニンの種類と特徴
そして、メラニン色素をもう少し詳しく分解すると、
黒褐色系の「ユーメラニン」と
黄赤色系の「フェオメラニン」
の2種類にわけることができます。
実際の髪の色は、
この2種類のメラニン色素の量と割合で決定されます。
日本人の毛髪は、ユーメラニンの他に、
少量のフェオメラニンの双方を含み、黄~赤みを帯びた黒色をしています。
一方、欧米人はユーメラニンをほとんど含んでおらず、
フェオメラニンを多く含むため、黄赤系の色味を持っています。
ヘアカラーとメラニン
ユーメラニンは過酸化水素等の酸化剤で分解されやすい性質を持っていて、
フェオメラニンは酸化剤で分解されにくい性質を持っています。
過酸化水素は、カラー剤の2剤の成分ですので、
カラーリングは、このユーメラニンを分解して色を抜きながら、
1剤の染料を入れていく仕組みになっています♪
また、日本人のユーメラニンの多い髪を繰り返しブリーチしても、
最後まで黄色が残ってしまいますよね。
これは、酸化剤で分解されにくいフェオメラニンを含むためです!
白髪染めについて
そして白髪ですが、これはメラニン顆粒がなんらかの要因で、
ケラチンタンパク質に転送されなくなることが原因とされており、
老化現象のひとつとされてますので、自然な現象と言えばそうなのですが、
20歳以前に10%以上の白髪がある場合は、異常と考えられます。
(若白髪の場合、栄養障害(ビタミンAや鉄分の不足)により起こる場合と、
ストレスにより白髪になりやすくなることもあるようです。)
白髪は、ほかの髪よりもキューティクルが頑丈であることが多いため、
カラーが染まりにくかったり、パーマがかかりにくかったりします。
そして、カラーで染める際にも、濃い薬剤でしっかり染料を入れ込んであげれば、
ほかの髪とわからないくらいになじみますが、
明るい薬剤になるほど、染料が少なくなっていきますので、
染まりも悪くなります。(個人差があります。)
ですので、
(1)
伸びてきたときにコントラストがはっきりするので目立つけど、
濃くしっかり染めるのか。(明るさ5レベルくらい)
(2)
多少のキラキラは残るけどコントラストがあまりないので目立たないように、
明るく染めるのか。(明るさ8~9レベルくらい(伸びてきた黒髪とのコントラストは目立ちます))
は、好みや生活スタイルによって決めていくといいと思います。
(間を取って、ほんのり茶色で白髪も染めるなら、
6~7レベルがオススメです。)
いずれにせよ、
白髪が増えるほど、月に1回くらいの周期で気になって
リタッチカラーなどをすると思いますが、
そのように繰り返し行うことだから、
当店は先々のことを考えて髪にも頭皮にも優しい薬剤が良いと考え、
オーガニック薬剤を導入しています。
長くきれいな状態を保っていきたいですね♪
吉川美南 オーガニック美容室Nfractal