シャンプーで汚れが落ちる仕組み

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シャンプーで汚れが落ちる仕組み

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こんにちは
Nfractalです!

今日は、シャンプーなどに主成分として含まれている
”界面活性剤”についてお話ししていこうと思います!

汚れの種類

以前の記事でもお話ししましたが、
汚れ自体は大きく、

(1)水に溶けるものと、
(2)油など水に溶けないもの、

とに分けることができます。

そしてもう一つの括りとして、
頭皮や毛髪の汚れは、身体の内部からのものと、
外部からのものに分けられます。

身体の内部からの汚れは、
皮脂腺から分泌される皮脂や汗腺から出る汗、フケなどがあり、
外部からの汚れは、
ほこりや排ガス、スタイリング剤などがあります。

水に溶ける汚れは、 水ですすぐことで洗い落とせますが、
水に溶けない汚れは水だけでは落ちないので、洗浄剤を使用して落とします。
(使っている方ならわかると思いますが、 ジェルはお湯で結構落ちるのに、
ワックスはシャンプーしないと落ちなかったりしますよね。
これはジェルが水になじみやすい親水性、
ワックスは水になじみにくい疎水性であるためです。)

界面活性剤とは

そして洗浄剤には、界面活性剤というものが用いられ、
その構造の中に水になじみやすい部分(親水基)と、
油になじみやすい部分(親油基、または疎水基)の両方を持っています。

そのため、界面活性剤が油汚れと接触すると、
油汚れと親油基の部分が結びつき、親水基は外側を向くことになります。

そして、大量の界面活性剤が油汚れに結びつくと
表面は界面活性剤で蝕み込まれ、ちょうど油が中身となった界面活性剤の塊(球体)のようになります。

このとき、界面活性剤の層は親水基を外側に向けていますので、
界面活性剤の塊の表面は、水となじみやすい、つまり水に溶ける性質を持つようになります。

水に馴染まないので落とせない油汚れを、
水に馴染むようにして落とす効果があるということですね^_^

イメージはこのような感じです。

このように、 もともとは水に溶けない油汚れの表面に界面活性剤が作用して、
湘汚れの表面の性質を変化させ、水に溶けるようにして除去することが、
汚れを落とす仕組みなのです。

汚れを落とす仕組み

この仕組みを具体的に順に追って説明していきます。

髪に付着している油汚れ(表面は親油性=疎水性なので水に溶けない)

界面活性剤が親油基を内側に向けて油汚れに集まる。

油汚れを浮き上がらせる。

多くの界面活性剤が油汚れの表面に集まり、
油汚れを包み込む(表面の性質が親水性に変わる)。

界面活性剤で包み込まれた油が水で洗い流される(汚れが落ちる)。

という流れです。

洗うときの注意

注意してほしいのは、
何度もお話ししているように、 ゴシゴシ洗う必要はありません。

ゴシゴシ洗いで、頭皮は傷つき、髪は摩擦で痛んだり、絡まったりしてしまいます!

はじめにしっかり濡らして、空気を含ませるように泡立て、
モコモコの泡で優しく洗ってあげてください。

(関連記事:「正しいシャンプーの仕方」

ちなみに、

シャンプーの泡立ちがいいからといって洗浄力が強いわけではなく、
悪いからといって洗浄力が弱いわけではありません。

現実に、当店で扱っているオーガニック認証のシャンプーも、
刺激は少ないけど泡立ちはしっかりしています。

また、上記で説明した界面活性剤の硫酸系のものが、
頭皮から経費吸収されて健康に害がある といったこともよく言われていますが、
実際には明確な結論は出ていなく、経費吸収する派としない派で
意見が割れているようなので何とも言えません。

このように、ヘア関連はまだまだ研究途上の部分が多いですが、
上記のようなシャンプーの界面活性剤の仕組みを知って、
ムダに髪をダメージさせずに長くきれいでいられるようにケアしていけたらいいですね♪

何でもご相談ください☆

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